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40年以上前の着物は売れる?お値段がつく着物・つきにくい着物|市原市 五井 八幡宿 白金町| 買取専門いちろく

「昔、かなり高い金額で買った着物だから今でも価値があるはず」
着物を査定していると、こうしたお話をよく伺います。
先に結論をお伝えすると、着物の買取価格は、昔の購入価格や当時の価格だけでは決まりません。現在の中古市場で“もう一度着たい人がいるか”が非常に重要です。
そのため、当時何十万円、何百万円とした着物でも、現在はほとんどお値段がつかないことがほとんどです。反対に、比較的新しく、購入価格自体はそれほど高くなかった着物の方がお値段がつくケースもあります。
【豆知識】40年以上前の着物に値段がつきにくい本当の理由
古い着物の査定で大きく影響するのは、年代そのものではなく「デザイン・寸法・生地・状態」と現在の需要です。
特に40年以上前の着物では、現在の女性には身丈や裄丈が小さいものが少なくありません。
中古市場では、大きめの着物は小さく仕立て直せますが、小さい着物を大きくするには生地の余裕が必要です。そのため、古い着物ほど再販できる対象が限られます。現在の中古市場でも、身丈や裄丈が大きい商品の方が需要を得やすい傾向が確認されています。
さらに、色使いや柄、生地の風合いにも「時代」があります。
正絹で仕立ても良く、当時かなり高価だったとしても、現在着たいと思う人が少なければ、中古品としての市場価格は上がりません。
これが、着物査定の少し厳しい現実です。
【あるある】「大島紬だから高い」「留袖だから高い」とは限りません
有名な着物であっても、名前だけで高額査定になるわけではありません。
査定現場でよくあるのが、
「これは大島紬だから高かった」
「結城紬だから値打ちがある」
「留袖は一番格の高い着物だから高いでしょう」
というお話です。
もちろん、本場大島紬や本場結城紬などには現在でも評価されるものがあります。
ただし、証紙、産地、織り方、寸法、柄、保存状態までそろって初めて評価につながります。2026年10月時点の中古販売データでも、結城紬は証紙の記載がある商品の販売価格中央値が12万1,000円、証紙の記載がない商品は4万1,470円と大きな差が出ています。※これは買取価格ではなく中古販売価格です。
大島紬も、生産量そのものは最盛期から大幅に減っていますが、昭和期に作られた品が中古市場に多く存在するため、「希少な伝統工芸品=中古でも必ず高い」とはなりません。
そして、現在特に厳しいのが留袖です。
留袖は格式の高い礼装ですが、着用する場面そのものが限られます。現在の和装業界でも、フォーマル着物は冠婚葬祭など「ハレの日」の衣装と位置づけられており、日常的に着られるものではありません。
そのため、昔は高価だった黒留袖でも、現在のリユース市場では需要が少なく、お値段をお付けするのが難しいものがかなりあります。
「昔の高級着物」より「最近の安い着物」が高くなることも
中古市場では、購入価格よりも「今、売れるか」が優先されるため、価格の逆転現象が起こります。
これは実際に査定をしていると、とてもよく感じる部分です。
40年以上前に高額で購入された大島紬や礼装着物より、ここ20年ほどの比較的新しい小紋や紬、カジュアル着物の方がお値段を付けやすいケースがあります。
理由は単純です。
現在の体格に合う寸法で、今の感覚に合った色柄で、状態が良く、購入後すぐに着られるからです。
若い作り手やブランドによる比較的手頃な着物でも、「今着たい」と思う人がいる商品の方が、中古市場では動きます。
ただし、新しい着物だから高額になるわけではありません。新品時の価格から考えると、着物のリユース価格は期待よりかなり低く感じられることが多いという点も知っておいていただきたいところです。
【市場動向】着物市場そのものが大きく変わっています
2026年現在、着物は「高級品だから価値が残る市場」から、「実際に着られるものが評価される市場」へ変化しています。
矢野経済研究所によると、2025年の国内呉服小売市場は2,030億円で前年比95.8%、つまり約4.2%減。2年連続の減少となりました。
さらに、1970年代半ばには1.8兆〜2兆円程度あったとされる和装市場は、現在ではその約10〜12%の規模まで縮小しています。
だからこそ中古着物も、「昔いくらだったか」ではなく、現在の着用需要と再販価格から逆算して査定する必要があります。
よくある質問
Q. 40年以上前の着物は全部値段がつかないのでしょうか?
いいえ。 本場大島紬、本場結城紬、作家物などで、証紙があり、状態・寸法・柄などの条件がそろえば評価できるものがあります。自己判断で処分する前に確認することをおすすめします。
Q. 昔100万円で買った着物なら高く売れますか?
購入価格と現在の買取価格は別物です。 当時の販売価格には仕立て代や流通費なども含まれています。現在の査定では、中古市場でいくらで再販できるかが基準になります。
Q. 留袖は買取できますか?
査定はできますが、現在は着用機会が限られているため、非常にお値段がつきにくいジャンルのひとつです。作家、加工、状態などによって評価できる場合もあります。
まとめ|着物は「昔の価値」より「今の需要」を見ます
40年以上前の着物だから価値がないわけでも、高級な着物だったから今でも高いわけでもありません。
私たちが査定で見るのは、
「何という着物なのか」
「今の人が着られる寸法か」
「今でも選ばれる柄か」
「状態はどうか」
「現在の中古市場で需要があるか」
という点です。
買取専門いちろくでは、古い着物も一枚ずつ確認し、なぜお値段がつくのか、なぜ難しいのかもできるだけ分かりやすくご説明します。
「昔高かったらしいけれど、今はどうなんだろう?」
そんな着物がありましたら、処分する前に一度そのままお持ちください。

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